仙台の歴史散策を楽しむなら、観光ボランティアガイドのツアーがおすすめだ。集合時間や所要時間、観光内容を相談できる上、ガイド料も格安なので、とても利用しやすい。今回はガイドさんとシティループバス「るーぷる仙台」を使い、伊達政宗ゆかりの場所を訪れた。

「ぐるーぷよっこより」の代表、遠藤勝目さん
- 料 金
- 1000円/2時間(20名以上の場合は2000円)
ガイド交通費1000円が別途必要 - 定 員
- 1名から対応
- 問い合わせ
- 電話かFAX、eメールでツアーの1週間前までに問い合わせを
電話&FAX 022-278-2848
eメール 1522nxuu@jcom.zaq.ne.jp
[観光ボランティアガイド ぐるーぷよっこより]

杉の巨木がそびえ立つ石段を登っていくと、森の爽やかな風とともに厳かな空気に包まれる。瑞鳳殿とは伊達政宗が眠る霊屋(おたまや)で、政宗が生前、経ヶ峯を訪れた際に自分の遺骸をここに葬ることを命じたことから、長年伊達家の霊域とされてきた。二代藩主忠宗が眠る感仙殿、三代藩主綱宗が眠る善応殿もあり、いずれも桃山文化の影響を受けた極彩色の彫刻が美しい。
観覧料550円 9:00~16:30

1 瑞鳳殿。昭和20年に戦災で焼失したが、昭和54年に再建された
2 瑞鳳殿の屋根に飾られていた青銅製の龍(寛永14年作)。戦災で焼け落ちた際に髭と角が取れ、かわいらしい姿に
3 瑞鳳殿の政宗像。政宗の命日である5月24日、仙台七夕まつりの期間中、1月2日に御開帳が行われる
4 涅槃門。奥に瑞鳳殿が見える
5 涅槃門の麒麟の彫刻。麒麟は優れたリーダーがいる時代に姿を現すと言われる




市内の見どころを循環するバス「るーぷる仙台」は観光の足として大活躍!運行ダイヤは仙台駅発9:00~16:00で、平日は20分間隔、土・日曜、祝日は15分間隔の運行。一周約70分で一回乗車260円、一日券は620円。

青葉山にある仙台城跡。明治時代の廃城令により本丸は取り壊されたが、美しい石垣は今も残されている。山上から仙台のまちを眺めれば、東は広瀬川へと落ちる断崖、南は竜ノ口渓谷があり、非常に攻めにくい城であったことがうかがえる。
▶伊達政宗の銅像。現在も青葉山から仙台のまちを見守っている



慶長12(1607)年に伊達政宗の命により創建された。国内最古の桃山式権現造りであり、社殿は国宝に指定されている。毎年1月14日に行われる「松焚祭」(通称:どんと祭)は全国的に有名。
▶黒漆塗りの御社殿。屋根は柿葺(こけらぶき)。胡粉(貝殻を砕いた顔料)を下地に、彩色が施された彫刻は絢爛豪華のひと言

◀国の重要文化財に登録されている長床。屋根は入母屋造こけら葺。大崎八幡宮は勝負の神様でもあることから、東北楽天ゴールデンイーグルスの大きな絵馬もある。

社殿の正面には天女や動物の彫刻、左右の側面には草花や釣りをする男性など穏やかなモチーフが並ぶ。天女の足の裏が見えているのは、空に浮かんでいることを示すための工夫
東北大学の一般公開施設。巨大なイワシクジラや日本の恐竜、フクイラプトルの全身骨格、鉱物や鉱石など様々な展示がある。
仙台市青葉区荒巻字青葉6-3 ☎022-795-6767
10:00~16:00 月曜定休 入館料150円
仙台の人たちが愛してやまないのが"ずんだ"。枝豆や青大豆を潰して作る緑の餡で、ずんだの鯛焼き、緑の粒々がくせになるずんだシェイクなどは散策のお供にぴったり。