
昭和46年にだんご汁の店として創業。現在は大分県の郷土料理と、大分、九州の焼酎約80種類が楽しめる。関アジ、関サバ、城下カレイのお造りはもちろん、魚の切り身を特製のだしに浸し、胡麻とネギをまぶした「琉球」も美味。「大分は良い食材が多いので、野菜も魚も鮮度にこだわっています。名産の椎茸を使った料理も自信作です」とご主人の松本宗三さん。
大分市府内町3-8-19
☎097-537-8888/11:30~14:30、17:00~22:30/日曜定休

ホテルの近くにある創業42年のオーセンティック・バー。ジャズが流れる落ち着いた雰囲気の店内には700種類もの酒が並ぶ。
大分市都町3-2-35 山下ビル2階
☎097-534-2981 19:00~翌2:00/不定休

NBA大分支部考案のご当地カクテル。左から麦焼酎ベースの「めじろん」、「豊姫」、ノンアルコールの「かぼすラッシー」




日本バーテンダー協会の特別運営顧問を務める佐藤昭次郎さんは、18歳でこの世界に入り、34歳で故郷の大分に店を開いた。バーテンダー歴は58年目を迎え、3世代に渡る顧客も多い。「この店は、多くの人の『思い出の場所』なので、簡単には内装を変えられないんですよ」と笑う、そのたたずまいは実に穏やかだ。 「お客様にお酒を楽しく飲んでもらうこと」を基本とし、お客様の気分や好み、体調、気候や湿度まで考えて、ベストな一杯を生み出してきた。「アメリカには『かかりつけの医者とバーテンダーがいれば人生が豊かになる』という格言があるんですよ』とほほ笑む。若い頃はマティーニを作るたび、師匠と同じ味が出せないことを不思議に思ったそうだ。「シンプルなレシピなのに、僅かに味が違う。でも20年経てば、同じ味になりました。要は、経験の違いでしたね」。何年も同じ仕事を続けることで、感覚はさらに研ぎ澄まされていく。佐藤さんはシェイカーを振る時、全神経を集中させ、中で液体がどう動き、混ざり、氷が何個砕けたかまで感じ取る。それはシェイカーの中に自分を投影するような感覚であるらしい。あと2年でバーテンダー60年目。それまでにマティーニをどう完成させるかが今の課題だ。



緑豊かな上野の丘にある美術館は、さまざまな分野の企画展を開催している。公園に囲まれた、のどかな環境も魅力だ。また屋外には大きな象のモニュメントがあり、美術館のシンボルになっている。
大分市大字上野865番地 上野丘こどものもり公園内
☎097-554-5800
10:00~18:00(入館は~17:30)/月曜休館(祝日・休日の場合はその翌日、また第1月曜は開館、翌日の火曜が休館)/観覧料コレクション展(常設展)300円、特別展は別途


ホテルから徒歩5分の場所にある美術館は、世界的建築家の坂 茂氏の設計。光が差し込むアトリウムや紙管が美しく並ぶカフェ、吹き抜けにオブジェが並ぶ3階のホワイエの「天庭」など、好奇心が刺激される空間だ。
大分市寿町2-1 ☎097-533-4500
10:00~19:00(入場は~18:30)金・土曜は~20:00(入場は~19:30)/無休(臨時休館あり)/コレクション展観覧料300円
※企画展は別料金